当たり前になりつつある隣地境界標
土地や土地付建物の取引で重要な隣地との境界線。
最近は売主様の理解も進み、境界標や境界プレートなど境界がわかるものを費用を出してもらって
入れてもらうことが多くなりました。
その事により、地上の境界でのトラブルは少なくなってきました。
地上だけじゃない境界線
しかし、昔はこんな失敗もありました。
その時も、境界標のお話しは行い杭やプレートは入れてもらってたのですが、引渡し時になり隣地
の屋根が出ているのでは・・・という指摘を受けました。
土地家屋調査士にも入っていただいての境界標だったため、そんなはずはないのでは・・・という
のが第一印象でしたが、もちろん確認をしに現場に直行。
現場で確認すると、目視では本当に微妙でした。
下げ振りで正確に確認
そこで、糸の先に重りのとがったものが付いている大工さんたちがよく使う下げ振りなるものを使
って、確認すると・・・。
なんと、5㎜ほど隣地の樋の先端が出ていました。
立会いの時には、下ばかりしか見ていなかったので、まさか空中が出ているとは思いもしませんで
した。
隣地にお願いをして樋をカット
そこで、隣地の方はわかっていたので、丁寧に説明を行い、理解していただいた上で、ひっこめる
事にしました。
樋の金具を、ハンマーやペンチで曲げてみたりしましたが、一向に引っ込みません。
最終手段で出ている樋の5㎜程度を、カットさせてもらうことにしました。
もちろん、隣地の承諾を得てですが。
何度も下げ振りで測定を行いながら、少しだけカットを。
樋としての機能を無くすまではカットできないので、本当に少しづつです。
無事境界内に入り、双方に承諾をいただき事なきを得ました。
一点だけじゃなくいろんな角度から確認
この事で、当たり前かもしれませんが色々な角度から見る事の大切さを学んだ気がします。
境界の件はもちろんですが、取引のこと、接客のこと、経営のこと、地域の事など、ありとあらゆ
ることを色々な角度から見る事が大事ですね。
株式会社東洋ハウジング
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