土地を分けてもらったら分筆もしましたか!
自分の土地が小さかったりなどの理由で、地続きの土地を近隣の方に分けてもらったり、反対に近隣に
土地を分けたという話しをよく耳にし、その事で相談を受けることがよくあります。
以前も、売却したい土地があり、その相談だったのですが、よく話しを聞くと数年前に隣りの方からの
相談で、大きな土地を間口3mくらいを分けたことがあるとの事でした。
しかし、公図などを調べていくと分筆したような形跡がありません。
土地を一部売却すると分筆が必要
土地の売買だけなら、金額を決めてお金を頂いたときに所有権移転を行えばよく、それほど難しいもの
でもないのですが、一部を売却する場合は、その売却部分を分筆しその後売却となります。
お金をもらって(渡して)境界標などを打って終わりではありません。
法務局にある登記の内容を変更しなくてはなりません。
分筆するには全体の測量も必要?
新しい住宅団地などの土地の分筆だと、元の土地の測量図などもあり境界標も正確に入っているため、
それほど手間ではないのですが、昔からある土地などの場合は、分筆作業を行う前に売却する元の土地
の測量から入らなくてはなりません。
そのためには元の土地の近隣の方と市町村の担当者などとの立ち合い作業も必要です。
全体の土地の作業を行ったうえで、売約したいところの分筆作業に入って、その部分に境界標を入れ、
測量図を作成して面積を出し、その後売却に入ります。
お金も時間もかかる
この分筆作業は、お金も時間もかかります。
立ち合いなどの進行具合にもよりますが、話しがまとまってから約1か月少々は余裕でかかります。
お金も土地家屋調査士に依頼を分筆作業が終わるまでには、40~50万円程度かかります。
(土地の大きさなどにもよります)
このように、土地を分けてもらうまたは分けてあげる場合は、土地家屋調査士に依頼をし、分筆作業が
必ず必要となります。